実はずっと行方不明だったおじさんがいる。
家族みんな、もうとっくに生きていないだろうと思っていたのだけど、先日そのおじさんが生きて居る事が発覚した
このおじさんは、うちからはもちろん親戚中からお金を借りて、姿を消していた。
当時の状況や新たに聞いた話から総合すると、ギャンブル依存症だったんじゃないかなぁ…と個人的には思うけど、正確なところはわからない。

おじさんについては実はほとんど覚えていない。
唯一姿を見た記憶は、ある夏の日に我が家にやってきて、大きなバケツ型の袋に入った花火をお土産にもってきてくれたことくらいかなぁ。そんなたくさんの花火をもらったのは初めてだったのですごく嬉しくて、大事にし過ぎて湿気らせたという悲しい記憶も一緒に呼び起こされるけど…
今思えば、多分この時お金を借りにきたのか、父に保証人を頼みに来たんじゃないかなぁ。

【借金を誰かに肩代わりしてもらう】云々という話は、この世界に足を踏み入れてからというもの日常茶飯事のように目にしたり耳にしたりするようになった。でもこの【肩代わりをした側】の話ってあんまり聞かないよなぁ…。というのは前から少し気になってたものの、そんな経験ないからなぁ…と思っていたら、おじさんの件でいくつか子どもながらに見てきた事があるということを思い出したので、今回はそんなお話を。

当時小学生だったわたしはある日突然両親に呼ばれ
「おじさんがお金を借りていなくなった。お父さんがそれを代わりに返さないといけないので、しばらくうちはお金がなくなるからね」
という衝撃的な話をされた。「うちはこれから貧乏になるんだ…」と、子供ながらにとてもショックを受けたのを覚えている。
実際は母がわたしたちにしわ寄せがいかないようにすごく頑張ってくれたようで、それまでと変わらない生活が出来たのだけど。
先日母から聞いた話では、うちもおじさんに数百万貸していた上にこの件で更に350万円ものお金をどうにかしないといけなくて、すごく大変だったらしい。あちこちからお金を借りて、なんとかしたんだそうだ。

多分この出来事の後だったと思うんだけど、おじさんの奥さん(子どもも一緒だったかも?)とわたしたち一家で、近所のお好み焼き屋さんに行った。ワイワイと楽しくみんなでご飯を食べて戻る際、奥さんが突然泣き崩れてしまった。
わたしはおじさんの事件は既に知っていたのだけど、この時「わたしたちが楽しそうにしてしまったのがいけなかったんだ…」と思い、ものすごく悪い事をしてしまった気持ちになった。

【肩代わりする側】だって、とりたてて裕福じゃない場合の方が多いんじゃないかと思う。一生懸命働いて生活している普通の家庭。だけど「家族が、親戚が困ってるんだからなんとかしてあげないと」という一心で、どうにかして助けてあげようと必死なんだということが今はよーくわかる。
わたしは子供だったから金銭的には何かした訳ではないけれど、「うちにお金がなくなる」とわたしたちに伝えないといけなかった母の気持ち、それを聞いた時のわたしの気持ち、お好み焼き屋さんの帰り道に見たおじさんの家族の気持ち…
【肩代わりした側】【肩代わりしてもらった家族】の気持ちが全てそうだとは言わない。
ただ、【肩代わりした側】はおそらくみんな「このお金は返ってこないだろう」という気持ちで出してるのだと思う。だけど、「このお金でこれからはまっとうに生きてもらえれば…。」という気持ちなんじゃないかなぁ。

うちの場合は肩代わりをお願いできるような人が居なかった事と、二人だけでなんとかできる金額だったことが本当に幸いだったと思う。
誰か(おそらくは恩人と呼べる人)にあんな思いをさせないで済んだ事は本当に良かった。

まぁもっといいのは借金する前に目を覚ましてもらうことだったな。と思うけど、あとの祭りだしね
そこまで果てしない数字でもないので、とにかく無理のない範囲で少しずつ減らしていけばいずれなくなるから、その日まで頑張るぞ

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妻その44