パチンコ依存症からの回復 〜夫婦二人三脚闘病記〜

夫のパチンコ依存症が発覚。それに対応する妻の奮闘と対応、夫の心模様や回復への取り組みを、それぞれのカテゴリで綴る夫婦共同執筆ブログ。

2017年06月

妻その4 夫の告白

大泣きして晩ご飯を作った翌日(ちなみにメニューは塩やきそばでした)、夫を送り出し諸々家事を終えベッドに腰掛けながら携帯をいじっていたら、また不意に悲しくなり涙が出てきた。
理由として思い当たるのは、昨日の時点では気付いていなかった一番悲しかった理由と、それに付随して夫の前でうまく笑えなくなっていること。そしてやっぱりどう考えても本当の事を明かしてくれていないな。というやるせなさ。
すぐに夫にLINEし、「今後もわたしたちの生活を続けていくためにも、本当のことを話して欲しい。」という希望を伝えた。

遅い時間になって夫は連絡なく帰宅。
最後通告なのかと思い、怖くてすぐには帰ってこれなかったという。

そして夫はようやく、自覚しているきっかけとなった人生のある時期の出来事についてから話し始め、日々のストレスについてなどなどを語ったのちに、「俺、君の知らない借金がある」との告白が。
やっぱりな。という感じでした。
「どこにいくら?」と問うと、「A社に30万円」との答えが。
すぐにローン用カードを出させ、「これは私が預かる。他の返済と一緒にやるから」と言うのだが、何故か頑に「これは俺が返さないと意味ないから」とか色々理由をつけて渡そうとしないので、
「じゃあ返済の時だけ渡すから、今はとにかくあたしに渡して」と。
「15日が返済日なのでじゃあそれまで預かってて」ということでようやく渡してもらった。
で、友人に貸したのと定期代紛失の真相は? とついでに聞いてみたけど、それは本当だ。と。

そして翌日。
もらったカードの情報を元に早速A社のサイトにログインしてみた。
すると、30万借りたと言っていたくせに、限度額が10万円で返済日も月末…。余罪確定ですね。すぐボロの出る嘘つきやがって!
「余罪については今日帰宅後に話しなさい。」とLINEを送った。

借り入れ状況を見てみると、1日置きに借り入れていてすぐに限度満額になってた。「マジで怖過ぎっ!!!」って思いました。
でも何故か一度返済期日に4000円返してすぐに3000円借りてて、そのせせこましさがちょっと面白かったw 何やってんだろ、この人。意味わかんない。ってww

しかしこの日、夫が何かしらの依存症なんじゃないか。
という考えにようやく行き着くことができた。
やっと敵の後ろ姿を捉えた気がした。

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妻その4

妻その3 大泣きクッキング

色々あったが新たに定期代を渡さねばならず、且つお小遣いの3万円を渡して新たな週が始まった。
とにかくもう昨日までの事は諦めるしかない。と思って、なるべく普通の一日を送ろうと努めていたのだけれど、夜、夫からの帰宅を知らせるLINEのやり取りをし、いつものように帰宅時間に合わせて晩ご飯の支度をしていた。

そのとき、思いがけず涙が。
自分でも理由のわからない涙がボロボロこぼれてきたのでもう感情に任せることにした。
大泣きしながら野菜を切り続け、涙の理由を探してみた。

私たち夫婦は今年の年末辺りに挙式予定で、その費用を貯めるために家計簿とにらめっこしながら大体の算段をつけ、なんとかなりそうだ。と思っていた矢先にこのよくわからない出費。このダメージが思っていた以上だったのが一つ。
今回の埋め合わせをする為に、副業出来ない夫に代わって自分一人で頑張らないといけないというプレッシャーが一つ。
こんな事態を生み出したくせに、まったく今まで通りのLINEを送ってくる夫が憎らしかったのが一つ。
自分にこんな思いをさせている人のためにせっせと晩ご飯を作っているという事実が悔しかったのが一つ。
そして、自分が、以前とは違い夫のご飯を作る事に疑問を感じているという事実が、実は一番悲しかった。ということに後々になって気付いた。

大泣き中に夫が帰宅し、泣いている私を見て驚き「どうしたの!?」と声をかけてきた。
お金のダメージが本当に辛い旨だけ伝えると、夫が「それは俺が悪いんだがら、なんとしてでも作るから。」と言ってくれた。

内心「当然じゃい」と思っていたけどそこは言わず。

今思うとこの辺りが今回の件で一番辛い時だったかも。

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妻その3

夫その2 重度か軽度か

ひとくちに依存症と言っても重度か軽度かで変わってくるような気がしてる

ちなみに自分は・・・中間くらい?かなぁと思ってます
パチンコがやりたくておかしくなる!
なんてことはありません。

時間があるからやる。
新機種が出たからやる。
やりたい機種があるからやる。
おもしろいからやる。

だいたいみんな同じような理由のはず。
どこでやめるかの差だと思う。

負けを取り戻すために打ちに行って負ける。
これを繰り返すと取り返しがつかなくなる。
焦りとか罪悪感とかいろんな感情が渦巻いて突っ走ってしまう。
結果借金を作った。

現在依存症を治すためにいろいろとやり始めているけど、
そんな中でもまた打ちたいなと思ってしまう。
やっぱり面白いものは面白いしね。
限られた中で上手に遊べるようになりたい。

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夫その2

妻その2 さらなる嘘

前回の続きです。

次の期日を設定されたという事で待ってみたが、案の定何もなし。
気がつけば夫の6月の給料が出ていたので、二人で車(運転は私)で買い物に出かけていたついでに、近場のATMでお金を下ろしてきてもらって帰宅した。

翌日は日中私に少し用事があると知っていた夫が、「ちょうど俺も友人に誘われたから明日少し出かけようかと思う」と告げてきた。
よくこんな状況で遊びに行くな。とは思ったけど、まぁどうせ自分も外出するしいいか。と詳細を聞いたら、朝10:30くらいから新宿に行くという。
「いい大人が映画を観るとかでもないのにそんな早くから集まって何すんの?」と聞いてみたら、「そんなの知らないけどそう言われたから」と。これ以上追求しても仕方ないと思ったので、それはひとまず置いておいて、さっきおろしたお金を渡してもらった。

通常ATMでは一度に20万円しかおろせないので、給料は最初に20万円引出し、後日残り分をもらう事になっていた。ちゃんと総額が分かるように、給与明細ももちろん提出してもらって。
ところが、この日受け取ったお金が17万円しかない。
聞いてみると、明日出かけるついでに定期を買うから3万円抜いたよ。という。
更には、毎月の給料からよけて封筒に貯めておく会社支給の交通費5万円分も、もう自分の手元にある。という。
いつもそんな事させないので、「ダメだよ。ちゃんとピッタリの金額渡して封筒ごと渡すから、一回戻して」と言うと、ごそごそ鞄をまさぐったあと「ない」という摩訶不思議な返事が…。

そんなバカな話があるか!!と、もちろん激怒です。
8万円を紛失なんてシャレにならない!
鞄に入れたと言い張るので深夜までその近辺を捜索したが出て来ず。さすがに眠くなったので夫に捜索を任せて寝てしまった。朝起きて居間で寝てる夫を叩き起こし、あったのか?と問うと、やはりない。という。早朝から大バトルが始まり、最終的に夫は「俺が8万作ってくるからいいだろう!」と吐き捨て出かけていった。

……夜遅く夫帰宅。
何してたんだと聞くと、友人のところを渡り歩いてお金を借りようとしてきた。と。
なんて怖いことをするのか……。おそるおそる「借りれたの?」と聞くと幸い不発だった。10万円貸した友人のところも行ってみたが不在だったらしい。
「うちはもう誰からも借りないし誰にも貸さない!そいつに貸した分ももういい!8万円も腑に落ちないけどもういい!その代わりちゃんと働いて補填しなさい!!」
と叱りつけて、この日はもう責めなかった。
幸いボーナス月だし生活自体はなんとかなるから。と、気持ちをリセットした。

全体的にかなりの怪しさが漂っているな。とは思ってたけど。

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妻その2

妻その1 最初の嘘

夫はお金の管理というか使い方というかが下手くそだったので、結婚を期に家計は全てわたしに任せてもらうことになった。
元々二人ともちょっとした事情で借金があったので、二人で協力して返していこう!という事で、夫名義のものも毎月私が代理で返済手続きをしていた(この時既に聞いていた額面にサバ読んでいたけど、まぁバツが悪かったんだろうとさして問題にしなかった)。

結婚から約半年経った5月末。
いつものようにせっせと各会社に返済を行っていたら、銀行系カードローンの借り入れ額が先月より増えてる…。
少し前に夫がここのキャッシュカードを紛失していたので、誰かに何かされたのでは!?と怖くなってすぐに夫にLINEした。
だけど時間が経つにつれて段々と、「これ、夫に心当たりがあるのでは…?」と思い、とにかく返事を待つことに。
夜仕事が終わるといつも連絡がくるのだけど、そんな事件に動揺した内容で何通も送っていたのに開口一番「頭が痛い」だった瞬間はもう「はぁ??」って感じですよ。

帰宅後、聞いてみると、中学時代の友人に貸した。という。
追加で借り入れた6万円と5月の給料から4万円の計10万円を。
当然めちゃくちゃ怒りました。
それはあんただけのお金じゃないし、新たに借り入れてまですることじゃないし、そもそもその友だち既婚者に金借りるって常識なさすぎ!!と。
週末までに耳を揃えて返済するって約束している。というので、とりあえずその期日を待ったけど何もなし。
どうなってるのか連絡してみろ。というとスマホをいじっていたので、メールしてるんだと思った。
そしてその直後電話がかかってきたので、その友人からの事情説明なんだと思った。

夫は何故か通話は家でやりたがらなくて、それについては結婚前にも口論したのだけれど、理由もなくただ嫌なんだ。というので腑に落ちないけど容認していた。
スマホもなんとなくコソコソしていて画面を見られたくなさそうだったので、こちらもあまり見ないようにしていた。
そんな事情があった為、本当は友人と連絡を取っていたのではない。ということに気付けなかった。

これが、夫が最初についた嘘だった。

※厳密にはその前にもちょっとありましたが、それは後ほど。

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妻その1

夫その1 依存症・・・?

自分が依存症だなんて思ったことはなかった。
というより依存症だろうけど分かってるから調べる必要はない!・・・ という感じ。


依存症は治る?
世間的には治さないと問題のある人間とみなされてしまう気がします。
人格まで問題あると思われていそうな気がして生きていくのがツラくなりますね。
こっちは好きでなった訳じゃない。自業自得だけどさ。


パチンコとかパチスロをどうしてもやりたくなるならやればいい。
ただし低レートのみで。


許されるならね・・・

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夫その1

はじめに

はじめまして。妻です。

パチンコ依存症の「夫」と、その「妻」の毎日を綴っていこうと思います。

厳密には「毎日」というよりは今回の事で得た知識や情報など、それをどう使ってこの問題に取り組んでいるか。であったり、夫の心情であったり、それ以外のことであったり。妻サイドに関しては、同じ思いをしていらっしゃる方や、あれ?もしかしてそうなのかも?と疑っていらっしゃる全ての「妻」たちに向けたものになるようにしていこうと思います。

と色々言ってますが、正直なところ「こんなことどこかに記録しておかないともったいない!」というかやってられないので勢いで立ち上げてみました。

題材としては重たい部類と思いますが、基本的にはなるべく面白く読んでいただけるものになるようにしていこうと思いますので、よろしくお願いします。

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