夫が先日1年経過のブログをアップしたけど、内容がちゃんとしていてちょっと感動してしまった。

1年前の記事と比べてみるとその回復ぶりは目を見張るものがある。
試しに「昔の記事読んでみ」と言ったところ、「クソだな…」という感想が。いやいやこれが1年前のあなたですから

端から見ている身としては、1年経過する以前に「あ、少し変わった」と思うようになった事は実はちょこちょことあった。

ミーティングに初参加した後、「この人たちと自分は違う」と思っていた夫に、「あなたもみんなと同じく依存症だよ」と何度か言っていたのだけど、多分5回目くらいの頃だったかなぁ…。ミーティングから帰宅した夫に「今日はどうだった?」と聞いてみたら
「君がよく言ってたじゃない?『あんたもあの人たちと同じだ』って。それがなんかああ、そうだな。って思った」という回答が。
それが多分最初の変化だったと思う。

そこから回を重ねるごとに、夫は何かを注意されても言い訳をしなくなった。多分面白くない気持ちではあったんだろうけど、とにかく「わかった。気をつける」と無益な口論に発展しないようになった。
時々はあったけど、口論の回数はグッと減った。

半年を過ぎたあたりからは、自助グループで進んで何かの役割を担うようになったり、スポンサーシップについても少し考え始めるようになって、そういう変化を見るたびに「おお〜〜〜」と心の中で拍手していた。

そんな夫の変化していく様を見ていて思うのは、夫が回復していったのは多分ミーティングだけではなくてその後のフェローに参加するようになったのが大きいような気がする。
嘘つくことも何かを隠す必要もない人たちと交流するのは多分相当気楽だったのではなかろうか。依存症なのはもちろん、お金を少ししか持っていないことも説明不要だし。
多分それ以外の人たちにはそこらへんの事情を話す訳にもいかないので、色々隠したり嘘ついたりしないといけないんだろうから、心の負荷のようなものはどうしても発生しているのだろう。

【ありのままを受け入れてくれる人たちがいる】
ということを知ることはとても大きいことなのだろうし、それこそが自助グループの真髄なのかも? とさえ思う。

依存症者に限らずとも、周囲とのコミュニケーションやリレーションシップが苦手な人は割と孤独になりがちな気がする。
人と交流する事から得るものは多分想像以上に大きいんだろうな。と以前から思っているのだけど、それはやはり正しいのかも。

Twitterなどでも苦しんでいる当事者さんを多く目にするけど、ミーティングだけじゃあまり成果を感じないならフェローにも顔を出してみるのもいいんじゃないかな。
フェローやってないんだよなー。っていうなら別にフォロワーさんとかネット上でもいいし、事情を知っている家族でも友人でも、とにかく誰かとしっかりと交流してみるといいのでは。

当事者さんたちの多くは「今が永遠に続く」とか「自分は変えられない」と思っているような気がするけど、夫を見ていて思うことの一つとして、【その考えは間違っている可能性がある】と言いたい。
事実夫も以前は言い訳が多くて、何かを提案しても自分には合わないだの無理だのなんだの、全てを否定していたけど、そんな発言も心持ちも1年前とは変わりつつあるし、状況だって住宅ローンの審査も通るくらい好転しているのだから。

まぁ、無事に1年経過したことと現状にはわたしも夫もかなり喜んでいるけど、とはいえ長い道のりのうちのたった1年なんだよね。
それでも積み上げてきたものは無駄じゃない。そしてこの先も無駄にならないように、これをさらに積み上げていければいいだけ。ということなんだと思って、今後もやっていこう。

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妻その50