パチンコ依存症からの回復 〜夫婦二人三脚闘病記〜

夫のパチンコ依存症が発覚。それに対応する妻の奮闘と対応、夫の心模様や回復への取り組みを、それぞれのカテゴリで綴る夫婦共同執筆ブログ。

妻その44 肩代わりするということ

実はずっと行方不明だったおじさんがいる。
家族みんな、もうとっくに生きていないだろうと思っていたのだけど、先日そのおじさんが生きて居る事が発覚した
このおじさんは、うちからはもちろん親戚中からお金を借りて、姿を消していた。
当時の状況や新たに聞いた話から総合すると、ギャンブル依存症だったんじゃないかなぁ…と個人的には思うけど、正確なところはわからない。

おじさんについては実はほとんど覚えていない。
唯一姿を見た記憶は、ある夏の日に我が家にやってきて、大きなバケツ型の袋に入った花火をお土産にもってきてくれたことくらいかなぁ。そんなたくさんの花火をもらったのは初めてだったのですごく嬉しくて、大事にし過ぎて湿気らせたという悲しい記憶も一緒に呼び起こされるけど…
今思えば、多分この時お金を借りにきたのか、父に保証人を頼みに来たんじゃないかなぁ。

【借金を誰かに肩代わりしてもらう】云々という話は、この世界に足を踏み入れてからというもの日常茶飯事のように目にしたり耳にしたりするようになった。でもこの【肩代わりをした側】の話ってあんまり聞かないよなぁ…。というのは前から少し気になってたものの、そんな経験ないからなぁ…と思っていたら、おじさんの件でいくつか子どもながらに見てきた事があるということを思い出したので、今回はそんなお話を。

当時小学生だったわたしはある日突然両親に呼ばれ
「おじさんがお金を借りていなくなった。お父さんがそれを代わりに返さないといけないので、しばらくうちはお金がなくなるからね」
という衝撃的な話をされた。「うちはこれから貧乏になるんだ…」と、子供ながらにとてもショックを受けたのを覚えている。
実際は母がわたしたちにしわ寄せがいかないようにすごく頑張ってくれたようで、それまでと変わらない生活が出来たのだけど。
先日母から聞いた話では、うちもおじさんに数百万貸していた上にこの件で更に350万円ものお金をどうにかしないといけなくて、すごく大変だったらしい。あちこちからお金を借りて、なんとかしたんだそうだ。

多分この出来事の後だったと思うんだけど、おじさんの奥さん(子どもも一緒だったかも?)とわたしたち一家で、近所のお好み焼き屋さんに行った。ワイワイと楽しくみんなでご飯を食べて戻る際、奥さんが突然泣き崩れてしまった。
わたしはおじさんの事件は既に知っていたのだけど、この時「わたしたちが楽しそうにしてしまったのがいけなかったんだ…」と思い、ものすごく悪い事をしてしまった気持ちになった。

【肩代わりする側】だって、とりたてて裕福じゃない場合の方が多いんじゃないかと思う。一生懸命働いて生活している普通の家庭。だけど「家族が、親戚が困ってるんだからなんとかしてあげないと」という一心で、どうにかして助けてあげようと必死なんだということが今はよーくわかる。
わたしは子供だったから金銭的には何かした訳ではないけれど、「うちにお金がなくなる」とわたしたちに伝えないといけなかった母の気持ち、それを聞いた時のわたしの気持ち、お好み焼き屋さんの帰り道に見たおじさんの家族の気持ち…
【肩代わりした側】【肩代わりしてもらった家族】の気持ちが全てそうだとは言わない。
ただ、【肩代わりした側】はおそらくみんな「このお金は返ってこないだろう」という気持ちで出してるのだと思う。だけど、「このお金でこれからはまっとうに生きてもらえれば…。」という気持ちなんじゃないかなぁ。

うちの場合は肩代わりをお願いできるような人が居なかった事と、二人だけでなんとかできる金額だったことが本当に幸いだったと思う。
誰か(おそらくは恩人と呼べる人)にあんな思いをさせないで済んだ事は本当に良かった。

まぁもっといいのは借金する前に目を覚ましてもらうことだったな。と思うけど、あとの祭りだしね
そこまで果てしない数字でもないので、とにかく無理のない範囲で少しずつ減らしていけばいずれなくなるから、その日まで頑張るぞ

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妻その44

夫その27 嘘をつくこと、妻におもうこと

花粉のひどい季節ですがいかがお過ごしでしょうか。
自分は鼻がつまってぐっすり眠れません。

えぇ。
辛いです。

さて、依存症の二大特徴は「嘘と借金」と言われていますが、例外無く自分も借金があり嘘もつきます。

当事者が言うのもなんなんですが、何故嘘をついてしまうのかはわかりません。
昔からそうですが、パチンコで勝った話はするけど、負けた話ってあんまりしない人は多いんじゃないでしょうかね。するとしてもちょっと負け額を少なく言ったりね。
そこらへんから嘘つきが訓練されてるんでしょうね。

そんな事をくり返していると、いつの間にかエスカレートして、嘘をついてパチンコ屋に行く様になったり・・・
ダメですよね。
気が付くと、嘘をついてるという事に無感覚になっていきます。
何度も嘘をつくことで罪悪感のようなものはなくなっていくわけです。

でも決して嘘をつきたいわけではないんです。
自分で嘘をつこうと思っていなくても、嘘を言うようになってしまう。

でも後で後悔する。
後悔するけど弁解とか謝罪とかはできない。
何か言わなきゃって思っても、そこで罪悪感が芽生えて言えなくなってしまう。
言わない時間が続くと、どんどん何も言えなくなってくる。
そして会話を避ける様になる。

それは怒られますよね。
分かってはいるんです。すみません。

今までついてきた嘘で、妻には何度も悲しい思いをさせてしまいました。
申し訳ないと思ってます。
今は少しでも正直に言えるようになりたいと思ってます。
だけど今でも本当のことを言うと怒られるとか、傷つけるとか考えちゃって何も言えなくなる事もあります・・・

依存症発覚以来妻にはいろいろ助けてもらってるので、もちろん感謝していますが、それよりも罪悪感が大きいです。
申し訳なくて、妻にとっては離婚したほうがいいんじゃないかと思うこともありますが、妻から言われたら受け入れざるを得ないけど、自分の気持ちとしてはそれは避けたい。
だから、できるだけ普通の生活に戻してやっていきたいと思う。
なんとか人並みの幸せってやつをあげたいとは思ってるんですよ。自分も。

とりあえずお互い死ぬ時に「結婚してよかった」と思えるような夫婦になることを目標に、日々がんばります。

※妻と一緒に食べにいきたいものランキング
1:ジンギスカン
2:串カツ
3:スイーツバイキング

そのうち連れて行きます。

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夫その27

妻その43 疑問のある毎日

先日夫に「なんとなくで生きるんじゃないという言葉を送った。
この時夫にこれを言ったのはもうどこかに記録として残しておくのもアホらしいほどに小さな事なんだけど、でも実は「なんとなく」生きていなければ大抵の事は怒られる事無く済むのではないかと思うんだよなぁ。

幼少期母から「疑問を持ちなさい」と時々怒られていたのだけど、割と近年までこれがどういう事なのか実はよく分かっていなかった。ぼんやりとは分かるけど、身に染みていなかったという感じ。
それどころかもしかしたら、この教えが本当の意味で自分の中で生きるようになったのは、夫の依存症が発覚してからかもしれない。

「疑問を持ちなさい」の意味は、「【何故/なんのため】にやるのか考えなさい」なんだとわたしは解釈している。

わかりやすい例を挙げるとするならば……
【掃除機をかける】のは何故かというと【部屋を綺麗にする為】なので、ただスイッチを入れてヘッドを前後左右に動かしているだけでは不十分だし、下手をするとその目的すらも達成できない事もある。【部屋を綺麗にする為に掃除機をかける】を意識しないと、ただその動作をしただけになっちゃう。

夫がGAに行くといって実は行ってなかった事件からまだ2カ月。
今でも時々「本当に行ってんだろうな…」と疑ってしまうし、更には最近フェローに出なかったり、出ても割と早めに切り上げて帰ってきたりする夫を見ていると、この【何故/なんのため】が夫の中で遠いものになってきているような気がしてしまう(まぁフェローに出る事が大事ということでもないのかもしれないけど)。
回復の場に行ってるだけいいじゃないかと言われればそれはそうなんだけど、でもなんというか…他の事でも【自発性に欠ける】と感じることが多々あって、それは普通の夫婦間だったらまだ目をつぶってもいいかな。と思える事なんだろうけど、この問題を抱えたわたしたちの間でそれはあまり良いことではないんだよなぁ。

夫に限ったことではないけど、最初の目的(動機)を忘れてただ一日一日を過ごしていく先にももしかしたら同じ結果があるのかもしれないけど、多分時々思い出さないと行動の意味が迷子になってしまって苦しくなるような気がする。
【何故 GAに通っているのか】
【何故 禁パチor断パチカウントをしているのか】
【何故 パチンコ、スロットをやめないといけないのか】
etc...

自分が今やっている行動に対して【何故/なんのため】を時々思い出してみた方が背筋が伸びてまた頑張ろう!って気持ちになれるんじゃなかろうか。

そして【疑問を持つ】事は当事者サイドだけに限った事ではなくて、家族サイドもやってみた方がいいと思う。
【何故 嘘をつかれてもまだ側にいるのか】
【何故 借金を作られても見捨てないでいるのか】
【何故 回復に前向きでない当事者の見守りを続けているのか】
etc...


ただし家族サイドの場合、この問いかけの答えが「本当はこうしたいんだけど…」とか実は別に望む答えがある場合は、本当に希望している答えに辿り着く為にどうしたらいいのかを考えて動いてみた方がいいんじゃないかなぁと思う。そっちに労力を割く方が、まぁ苦しくなくはないとは思うけど、苦しさの種類が違うのではないだろうか。

ちなみにわたしは【何故夫と夫婦を続けているのか】と問われたら【本人が回復への道のりを歩んでいるのでとりあえず様子見&自分が選んだ相手なのでそれが間違いでなかったかどうかを見極める為】と答えるかな。あ、もちろん愛情もあるけど、この関係は愛情だけではやっていけないのでその点は据え置きで

【なんとなく】で生きないで、【色んな事の意味を考えながら】生きてゆく方が、多分、得る物も多くて彩りも豊なんじゃないかな。と個人的には思うのです。
とはいえ突き詰めていくと果てしないので、ほどほどに

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妻その43

妻その42 共依存

夫がこうなって生まれて初めて【パチンコ(ギャンブル)依存症】という病気があるのだと知ったわたしなのだけど、それと一緒に【共依存】という言葉も実は初めて知った。

昔は人との距離の取り方が今よりも全然へたくそで、頼られるとNOと言えなかったり、【かわいそうに見える人】に弱かったり。特に自分が好きな相手(男女問わず)にはすごく献身的になってしまって疲弊していたので、なるほどねー。と、すっかり合点がいってしまった

中でも特に世話を焼いてしまう友人がいたのだけど、彼女も今考えるとなんがしかの依存症だったと思う。多分買い物依存症と恋愛依存症だったんじゃないかなぁ…。
そして【他人との境界線】【放っておく】ということが出来る様になったのも、他でもない彼女のおかげ(?)なのだけど。

当時は彼女のことが大好きで、彼女の人生をとにかくなんとか良いものにしてやりたくて(この考えがものすごく傲慢)、色々世話を焼いては肩すかしをくらって怒ったり嫌になったりしてた。
その度に「もういいや。もう知らない!」って思うんだけど、なんだかんだと言い訳をされ、その度にじゃあ許そうってなり…その繰り返しだった。
今振り返ると、ある意味では【ものすごい相性が良く】ある意味では【最悪の相性】だな。これは。

目が覚めたのは、ちょっとした事件があり彼女のお母さんとお話する機会を持った時だった。
そこで初めて、彼女がわたしに嘘ばっかり吐いている事を知ってしまった。お母さんから聞くストーリーと、わたしが知るストーリーが全然違う。【彼女には一切非が無いバージョン】になっていた。
知らない間にわたしは彼女が好き放題やる片棒を担いでいたのだと知ってすごくショックだったし、彼女のお母さんにとっても申し訳ない気持ちになった。それ以上に、【年賀状か何かでわたしの住所を調べ、切迫しているというのに手土産にお菓子を持ってわたしの家に突然やってきた】ということが、なんていうか…お母さんがその道中どんな気持ちだったかを想像すると、泣きそうになった。

そこからかな。
物事には自分が知らない側面があることを改めて知り、他人の人生には自分は手が出せないと気付き、愛情のあるなしは関係なく、何かを選択出来るのは本人だけだ、ということが分かる様になったのは。

ちゃんと彼女には直接会って話したけど、最初はしんどかった。自分の気持ち(欲求)を無視するのは辛かったなぁ…。
でも断言するけど、そんなもんある程度頑張れば慣れるんだよね
そもそも自分の人生の全てがその子だった訳でもないし、他にもたくさんやることや考える事があるんだから、あっという間にどうでも良くなるんだよ。そしてすっごく楽になった
彼女との楽しい時間がなくなってしまったのは悲しかったけど、ずっと一緒に居られる訳でもないしね。楽しかった思い出だけで充分。

とはいっても元々がそういう素質があるもので、うまくいかない時もあるのだけれど
でも、【最初は辛くてもそのうち慣れる】という経験があるから多分大丈夫だと思う。なんでもそうなんだろうけど。
今でもやっぱり頼られると弱いといえば弱いんだけど、その対象が「どうにかしようと頑張ってる人には、力になれるように頑張る」というスタンスが取れるようにはなったし、「あ、これはひどい事になるな」という予測が出来る能力(すごく便利)が身に付いたので事前回避が出来るようになったのはとっても良かった

そんな経験があるので、今わたしが夫の回復の手助けというか見守りを続けているのは、夫が「回復しよう」という意思があるからであって、それがなくなったらもう手は出さないしわたしはわたしの人生に戻ろう。と決めている。
そんな日が来るまでは(来ないでくれると嬉しいけど)今までの経験を忘れずに、夫の回復の妨げにならないようにうまいこと立ち回って行けるよう日々頑張ろうと思う。

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妻その42

妻その41 依存症とうつ病

わたしの周りには【うつ病】と診断された人が割といる。
そういう人たちからは、「めちゃくちゃ仕事が忙しい(かった)」という意見を多く聞く。
大体みんな、とっても責任感が強くて真面目で仕事熱心で、割と共通しているのは理由は違えど「意見や文句を言えない」っていうのもよく聞くかなぁ。「言えない」というか、「言っても仕方なくて、とにかく耐えるしかない」という感じ。
あとは「自分が悪い」って、色んな事を自分のせいにしてしまう人も。
そういう【心の負荷】が積もり積もって、うつ病を発症してしまうらしい。

Twitterでもよく見かけるけど、ギャンブル依存症と一緒に【うつ病】を発症している方が結構いるなぁ。と思う。
気になってちょっと調べてみたけど、やっぱりそういうケースは珍しくないというかよくあるみたいで、でもよくよく考えれば何も不思議なことじゃないな。とも思う。

と、ここでお断りしておきますが、わたしは専門家でもなんでもないので、あくまで個人の経験や意見なのでそこを踏まえていただいた上で続きを。

軽くネットで調べただけなので正確なところはよくわからないけど興味深いなと思ったのは、同じ依存症でもアルコールは【うつ病からのアルコール依存症】なのに対して、ギャンブルは【ギャンブル依存症からのうつ病】なのだそうだ。
でもこの流れはとっても頷ける。ある意味自然というか…。
気分の落ち込みを紛らわせる為にお酒を飲む頻度が増えて、結果アルコール依存症になってしまう。
片やギャンブル依存症は、ギャンブルがやめられない焦り、お金への不安、勝ち負けによる感情のジェットコースター、絶望感などなど…。といったように負荷しかないんだから、うつ病になるのは全然不思議じゃない。

うつ病の治療は投薬と、あとはストレスの原因を取り除く、距離を置くことが大事らしい。
仕事が原因だった場合は、休職や転職、部署替えを希望するなどで対応するんだろうけど、言わずもがな、ギャンブル依存症からうつ病になった場合は当然ギャンブルをやめることがマストだよね。
どっちか片一方の治療だけではダメで、どっちも並行して治療しないといけないっていうのも、その仕組みを考えれば当然だな〜〜。と納得できる。というか、原因がハッキリしているんだから、そこに何かしらの対策を取らないと意味ないもんね。

実際夫も最初【うつと正常の狭間】だと診断されていたけど、あの日以来今日までパチンコ・スロットからは距離を置いていて、その間に回復施設に通い少しずつ借金も減っているせいか、あの頃とは顔つきも雰囲気も変わった。
まぁお医者からも「別にお薬はいらないと思うよ。リラックスできるハーブティーくらいで大丈夫だよ」って言われるくらいの状態だったのでそちらの回復も早かったんだろうけど。

病気の場合に限らず、【現状は全て自分が作り出したもの】だと思うので、現状に不満があるならまずは自分が変わるのが一番手っ取り早いと思う。
始めの一歩として、必要だと感じたら専門家を含め誰かに助けを求める事に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ちなみに冒頭で触れた友人たちですが、やはり真面目にお医者に通いお薬を飲み続けている(た)人は「ちゃんと治したな!」って思うけど、負荷から離れただけで投薬も通院もやめちゃった人は、また別の負荷がかかった時にやっぱりちょっと「あれれ?」って感じになっちゃう…。
体の病気と同じく、自分で判断するのは良くないね!

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妻その41

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